「特攻隊は無駄死にだった」の真意が理解できない自称愛国者たち

生物学者の池田清彦さんがTwitterで「特攻隊は犬死です」と発言したら、「日本のために散っていった隊員を侮辱するのか」といった批判がネトウヨ群から相次いで寄せられていた。池田氏は、「犬死とは決して侮蔑の言葉ではありませんよ。何の役にも立たずに無…

幻冬舎 見城徹社長が犯した間違い

幻冬舎の見城社長が、発行部数を晒して著者を貶めたツイートが炎上した。「発行部数を晒してないが悪い」と擁護する人もいるが、問題なのは著者に対して「売れない本を売ってやっている」といった態度をとったことである。これは出版社としてあるまじき姿。 …

薬物で逮捕された者の作品は、お蔵入りするべき

‪芸能人が犯罪を起こした際、過去の作品が販売中止になることがある。この処置に対して「人格と作品は切り離すべきだ」といった反対の声が必ずあがる。基本は私も、人格と作品は切り離すべきだと考えている。だが、犯罪の中でも、薬物はこの限りではない。最…

「馬鹿」と言う奴が馬鹿であるワケとは

友人が映画『沈黙』の批判レビューを感想を話してくれた。批判レビューには、「史実とは異なる」「キリスト教からの一方的な歴史解釈」といったものが多かったそうだ。友人はそれらを見て、「この人たちって、馬鹿なの? この映画は物語だし、ノンフィクショ…

AIがもたらす恩恵とリスク

AIの技術が進めば進むほど、今よりも生活は便利になるし、仕事も便利になる。便利さを与えてくれる一方、リスクも懸念されている。それは、人間を超える知能を得たAIが暴走した時、人間が制御できなくなってしまうといったもの。AIはいずれ人間の知性を超え…

科学を信仰する日本人

先日メンタリストDAIGOの動画を見た。動画では、集中力や意志力についての新しい論文を紹介していた。その中でDAIGO は、自分が過去に書籍に紹介した内容が覆ったといった旨を話している。※書籍に紹介したものとは、おそらく「ウェルパワー」のこと。私も書…

ラブドールが嫁になる日

私が小学生の頃、『世にも奇妙な物語』というTV番組があった。放送された話の中で、今でも印象深く覚えている回がある。それは、ラブドールを一人の人間として接している男の話だ。その男はラブドールに名前をつけ、挨拶したり、話しかけたりしていた。そん…

自分たちは“善”と信じている者は、人を差別する

絶対的な「善」は果たしてあるのだろうか。私は“ない”と考えている。大航海時代より、西洋各国は植民地に対してキリスト教を押し付けてきた。彼らはそうすることが善であり、そこに微塵の疑いはなかった。キリスト教を広めためなら、虐殺も民族紛争をさせる…

女性をお酒で酔わせてホテルへ連れ込もうとする男は、犯罪者予備軍

医者のクセに、薬を使わないとSEXできないとは情けない。本件のように、お酒に薬を盛って女性と性行為に及ぼうとする輩がいる。当然許されることではない。また、お酒を飲ませて女性をホテルへ連れ込もうとする男もいる。私から見て、これらは同レベルである…

「全文を読んだら問題ない」は、情報の切り抜きである

「全文を読んだら問題ない発言だった」という常套句を定期的に見かける。要は、「全文を読めば文脈上問題ない」と言いたいのだろう。で、私は一応仰せの通り全文を読むようにしている。そうしたらどうだろう。余計に問題発言だと確認に至ってしまう。一体何…

右翼の知性の低さが証明される

差別・偏見・決めつけが強い人の正体が判明 知性の低い人は、差別・偏見・決め付けの強い人になる傾向があることがメタ分析の結果、分かった。※メタ分析とは、「分析の分析」を意味し、統計的分析のなされた複数の研究を収集し、いろいろな角度からそれらを…

なぜ、先生による体罰が支持されるのか?

ここ最近、話題になっている時事ネタに、「教師による生徒への暴力」がある。経緯を説明すると、高校生がわざと教師を煽り、先生に暴力をふるわせ、それを高校生の友達が撮影してネット上にアップした。これについて世間では、「こんなふざけた生徒は殴られ…

松本人志とNGT48の事務所は、同じ穴の狢

NGT48のアイドル山口真帆が暴行未遂を受けて、なぜか被害者当人が謝罪するという異例の事態になった。世間からの大ひんしゅくを受け、結局は事務所が謝罪会見をすることになる。それにしても、なぜ被害者が謝罪することになったのか。思うに、権力側(事務所…

東名あおり運転の石橋和歩被告は、完全なるDQN思考

あおり運転をして、東名高速で家族4人を死傷させた石橋和歩被告。事の発端は、被告がパーキングエリアの駐車エリアから車がはみ出ていたことを嘉久さんに注意されたことから始まる。注意されたことに腹を立てた石橋被告は、嘉久さん一家が乗るワゴン車を執…

「正しいマナー」と「ふさわしいマナー」

Twitter見ていたら、こんなニュースが目についた。 なんでも、「とっくりでお酌をする祭は注ぎ口を使わず丸い部分から注ぐのはマナー違反」なのだそうだ。この意見に対して、「別に注ぎ口からやってもいいじゃないか」といった批判が集まっている。私も以前…

安田純平さんを「自己責任論」で叩いてはいけない理由

今、フリージャーナリストの安田純平さんがシリアの武装勢力から解放され賛否を呼んでいる。今回は、この一見についての私の意見と類推をお伝えしたい。安田さんは、過去に何度も危険な場所に行き、何回か捕まってるそうだ。政府からも「危険だから行くな」…

正論と狭量

嫌煙家が「受動喫煙させるのは、人を殴っているのと同じ」と言っていた。正論だと思った。しかし私は、喫煙している人にそんなこと言わないし、思わない。待ち合わせで時間に遅れてくる人がままいる。私はその人に向かって「あなたは私の命を30分奪った」と…

安倍派と反安倍派は、なぜ議論にならないのか

安倍派と反安倍派は、議論できないと私は思っている。その理由は、思想が違うとか、考え方が違うとか、そんな生ぬるいものではない。議論の命題が共通されていないのが根本的な理由なのだ。議論には、隠れた命題(前提)がなければ成立しない(しにくい)。…

上映時間が120分を超える映画は観ない

私が映画を選ぶ際、一番気にするのは「上映(再生)時間」である。120分を超える映画は、できるだけ避けるようにしてる。できれば、90分~100分が理想だ。とはいえ、120分を超える映画を全く観ないわけではない。ただ、120分を超えた分だけ期待値を割り増し…

学校は、人生で最も友達が作れる場所

「学校は、年齢が同じ子たちが一つの空間に押し込められる特殊空間。社会に出てからそんな環境は存在しない。だから、社会人に必要なコミュニケーション能力は育たない。それに、今はネットでも勉強はできる。無理に学校に行く必要はない」といった意見を目…

杉田水脈は、国会議員に相応しくない思想の持つ主である

最近私は、NHK番組『人類誕生』を見た。全3集に亘る番組なのだが、特に興味深かったのは、第2回「最強ライバルとの出会い そして別れ」である。 高い知能と腕力を持つネアンデルタール、そして私たちの祖先であるホモサピエンス。両者の命運を分けたのは何な…

法律や倫理感から解放されると、男性の7割は100人以上のセックスする(相手がいればの話)

男性は遺伝子を残す確率を高めるため、乱交を基本戦略(本能)としている。一方女性は、生殖機能の違いから、一人の異性との関係を維持することを基本戦略(本能)としている。つまり男と女は、“利害関係が一致しない関係”なのである。本当に男性は乱交を好…

「マシュマロ実験」の再現実験が突き付けた残酷な現実

マシュマロ実験をご存知だろうか?スタンフォード大学の心理学者・ウォルター・ミシェルが1960年代後半~1970年代前半にかけて実施した実験である。4歳の子ども186人を被験者とし、自制心が人生に与える影響を調べた。実験内容はこうだ。子ども一人ひとりに…

AIは仕事を奪う? 奪わない? AIが普及すればBIの必要性が高まる

AIは仕事を「奪う派」と「奪わない派」がある。奪う派の論は散見するため、ここではあえて説明はしない。珍しいのは、奪わない派の論だ。ネット上でいくつか見てみたら、① 奪うのではなく労働者を補助するツールになる。② ITも雇用を減らす言われてきたが、…

5歳幼女が残したノートは、なぜ人の心を動かしたのか?

東京都目黒区で起きた5歳女児の虐待死は、日本中に大きな衝撃を与えた。私もニュースを見ていて胸が潰れる思いだった。とりわけ、女児が残したノートは平静を保ったまま読むことができない。親から虐待されないように努めようとする健気さや日常の苦しみが伝…

AIは暴走する、しない?

AIの未来予想は、大きく分けて2つある。一つは、「いつの日かAIは意志を持ち、人類にとって予想だにしない行動をするようになる。だからこれ以上の研究をしないほうがいい」という論。最近亡くなった物理学者スティーヴン・ホーキング博士もこの論者の一人だ…

子供の「勉強して何の役に立つの?」にまともに答えてはいけない

「勉強して何の役に立つの?」そう子供に問われたことはないだろうか? あなた自身も子供の頃、そう問うたことがあったのではないだろうか。この問いに対して、大人はまともに答えてはいけない。なぜなら、子供が本当に言いたいのは、「勉強が面白くない」だ…

絵本『おおきなおおきなおいも』の感想・表現技法

妻から絵本『おおきなおおきなおいも』を薦められました。なんでも、子どもの頃夢中になって読んだ絵本とのことです。私も読んでみたところ、ほかの絵本にはない表現技法が施されており、驚きました。どんな技法が使われているかを説明する前に、『おおきな…

昔と今の「子育て」から考える、苦労の基準

作家の百田尚樹さんが以下のツイートしていた。 少子化の話題に必ず出るのは「国は子育てしやすい環境を作れ」というものだ。もっともだとは思うが、ベビーブームがあったのは日本中が焼け野原で失業者が溢れかえっていた時代だ。また戦前も決して子育てしや…

炭水化物制限を否定する“ポジショントーク”にご注意

一つの事実により、得をする人もいれば損をする人もいる。損をする人は、どうにかその事実を否定しようと躍起になるものだ。「糖質制限」を例に挙げよう。糖質制限は今、体脂肪を落とす有効な手段として注目を浴びている。死亡の原因は糖質だったという事実…