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選挙に行かない人の気持ちは、よく解かる

政治

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選挙です。700億円を投じた国民的大イベントです。
みなさん、どこの党に入れるか決まっていますか?
SNSでも、選挙や政党に関する投稿をやたらと目にします。

選挙の時期になると必ず出てくるのが、「出た~~、選挙に行かないヤツ~。白票を入れちゃうヤツ~」論です。要は、選挙に行かない人や白票を入れる人を卑下しているわけです。

私の場合、投票所が歩いて3分の場所にあるので、行きますし、行ってますけれど、でも、行かない人の気持ち、よく解かるんですよね。だって、前向きになれないじゃないですか。今の選挙って。

頬が落ちるほど美味しいスイーツがいくつも並び、「どれか一つしか選べないよ」と言われて選ぶのは、苦痛も伴うものの、愉しいです。でも、吐き出したいほど不味いスイーツがいくつも並び、「どれか一つ選びなさい」と言われて選ぶのは、苦痛以外の何物でもありません。私の所感を言えば、今の選挙って後者なんですよ。

私は票を投じる際、“不味い中でもまだマシだと思えるもの”を選んで投票しているわけです。

投票したい党や議員がいないから、選挙に行かない、行く気にならない。それも一つの意思表示です。中には、律儀に投票所まで足を運び、白票を入れる人もいます。でも、そんな彼らの行動を卑下する人がいるのが残念です。

たとえば、「選挙に行かない奴は、政治に対して文句を言うな」という論がありますが、正直、意味が解かりません。しっかり納税していれば、国の歳入の糧になっているのだから、不満を口にする権利はあるはずです。納税(義務)を果たすほうが、投票(権利)よりも重いと私は思いますし、政治にも関与しています。

友人の一人は「選挙に行かない。だから政治に文句は言わない」と言っていますが、彼はその価値観を人に押し付けたりはしません。「選挙に行かなければ、自分は政治に文句を言わない」と自身に戒めるのは自由です。しかし、それを他人に押し付けないでください。「選挙行かない奴は、政治に文句言う資格はない」という極論を説いて、選挙に行かない人を糾弾する世情は見苦しく、好きではありません。価値観の押しつけです(あぁ、こわいこわい)。

選挙を呼びかける人の中には、「投票しない、白票を入れることで、喜ぶ党や人たちがいる」「当選させたくない党を当選させないために選挙に行こう」と選挙を促す人もいます。

誰が喜ぶとか喜ばないからとか、そんな政治的な打算や思惑を強いて選挙を呼びかけるのは解せません。投票したい党や議員がいるから投票する。いなければしない。それでいいじゃないですか。そうして選ばれた党や議員が、真の意味で国民から“選ばれた”党や議員なのです。

投票したい党や議員がいないなら、せめて白票を入れる。もう、それで十分ですよ。国民の果たすべき責任(でも義務ではない)とは言え、正直、選挙に行かなかった人や白票を入れた人を私は責める気にはなれません。

といっても、この論調はなくならいでしょうね。
だから、選挙に行かない人に言いたい。選挙に行きなさい。
苦痛かもしれないけど、不味いスイーツの中から一つだけ選んでください(もちろん白票でもいい)。あなたが不味いスイーツを頬張るのを見て満足する人たちがいるのですから。