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男性は、女性からセクハラを受けても訴えることができません

男は女を年齢で計り、女は男を年収で計る。婚活市場では、知られた話だ。
この「計り」は、「男性性」と「女性性」の根源に関与していると私は考えている。

男性が女性の「年齢」を気にするのは、容姿や肉体が一定の水準を満たしている率が高いからである。要望を細かく説明する手間を省くための記号みたいなものだ。真に大切なのは、年齢ではなく容姿や肉体のほうである。これは女性も熟知しており、そのためか、美しさを保つことに時間やお金を惜しまない。

容姿や肉体に関する言動は、女性の気に障る。先に話した通り、容姿や肉体は女性が最も気にかけている点だからである。さらに踏み込んだ性的な言動をしようものなら、セクハラで訴えられることもある。性的な発言は、女性からして「女性性」を貶められたと感じるからである。他にも理由はあるだろうが、気に障る部分であることは間違いないだろう。

さて、男性はどうだろうか。
男性は女性と比べて、肉体や容姿に関する言動に対してのダメージは少ない。下ネタが男性会話の十八番であるように、性的な話もさして気にならない。精神ダメージを受ける対象として性的な話は、女性にとってのセクハラと「対」にはならない。


男性の男性性を最も貶めるもの。それは、社会的地位を表す「年収」である。男性は歴史上、何かの成果物を男の「価値」として示してきた。成果が多い者ほど強者として社会から評価されてきた。そして、女性からもそれを量られていることも知っている。

以前、知人たちと飲んでいた時、ある女性が男性に対して「お前、ニートで低年収なんだからさー、もっと頑張れよ」と小馬鹿にしていた。私はこの話を聞いて、女性版のセクハラだなと感じた。先の言葉を女性が受けるセクハラに翻訳すると「お前、彼氏のいないブスだよねー、もっと綺麗になれよ」になる。それぐらいのダメージがあるということだ。つまり、「女性への性の言動」と対になるのは、「男性への収入の言動」なのである。

法的には、セクハラとは「性的な言動」を意味しているため、収入に関する言動は、本来「セクハラ」とは言わない。だが、女性が男性への「収入に関する言動」は、セクハラか、または別の名称(たとえば、「ステータス・ハラスメント(ステハラ」)などを作って罰するべきあろう。それが本来の平等である。

男女平等とは、男性女性に同じルールや評価をするのではなく、差異も考慮しなくてはならない。スポーツでは、男女は一緒に競技しない。スポーツによってはルールも違う。肉体の差異を考慮してのことだ。これと同じように、「男性性」と「女性性」は根本的に違うため、この部分も考慮すべきだと私は考える。

この話が理解されるのは、まぁ、100年ぐらい先だろうな。