ちきりんの書籍『自分の時間を取り戻そう』を購入。ビジネスパーソンなら全員読んだほうがいいと思えるほど、有益だった。読了、一つだけ疑問が残った。それは「生産性」と「コスパー」の違いについてだ。なんとなく違うようだけど、ほぼ同義に近い感じがしたのだ。そこで、著者のちきりんに訊いてみた。(著者に直接質問できるなんていい時代になったね)
本読みました。一つお聞きしたいんですが、生産性とコスパーは、何か違うんですか?
— ふかい たかあき (@fukaitakaaki) 2016年12月10日
読んでいて、同義に近い感じがしました。
返事がきた。
これ、複数の方から聞かれてるので私の考えを書いておくと、「生産性」と「コスパ」は概念としては同じ意味なんだけど、言葉(単語)としては用法が異なる。(続) https://t.co/vPBv6lRL2V
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) 2016年12月11日
「コスパ」は自分(側のこと)ではなく、相手側(自分から距離があるもの)について「比較するもの」だよね。「この前買った○○はコスパよかった」とか「○○より△△のほうがコスパがいい」とか(続)
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) 2016年12月11日
「生産性」はそういう使い方もできますが、自分側のコトにも使えるので、「自分が作用を及ぼせる数字」です。なので「仕事の生産性を上げたい」とは言えるけど「仕事のコスパを上げたい」は(おそらく)誤用。
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) 2016年12月11日
経営者があなたの労働に関して「コスパ悪い!」とか「従業員のコスパを上げたい!」とは(自分事ではないので)言えても、自分自身が自分のコスパを語る、という用法はないんじゃないかな。
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) 2016年12月11日
その違いを利用して、自分を外部から見た視線で語る時に「俺ってコスパの悪い男だよな」と言える。この場合、生産性ではなくコスパという単語を使うことで、視点が自分自身ではなく自分の外にあることが示せる。上記の例では「俺って会社から見て」とか「俺って彼女から見て」という意味だと示唆できる
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) 2016年12月11日
以上、つまり「示している概念はほぼ同じですが、用法の異なる単語です」ということ。
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) 2016年12月11日
おかげさまで、大いに理解できた。
良い子のみんなも理解できたよね。
そんじゃーね。