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『幸福の科学』と『沈黙-サイレンス-』

書籍&映画

女優の清水富美加が宗教法人『幸福の科学』に出家するというニュースが先日飛び込んできた。『幸福の科学』と言えば、総裁 大川隆法のイタコである。著名人の守護霊を自身に憑依させたり、現在生きている人間の霊さえも憑依させてしまう。あそこまで突き抜けたキャラはそうそうお目にかかれるものではない。以前は怪しい教祖だと思っていたが、今では愛されキャラとして認知するようにしている。それに、これといった社会悪を犯したこともないのだから、外野がとやかく言う必要もないだろう。悪行を犯していない宗教への批判は、一種の宗教弾圧だと思う。

宗教弾圧と言えば、映画『沈黙-サイレンス-』が絶賛上映中である。江戸初期の日本に渡ってきたポルトガル人宣教師から見た宗教弾圧が基本題材になっている。私はまだ未見なのだが、そもそもなぜ幕府はキリスト教を弾圧していたのか、ここを知っているだけで映画の見え方は変わってくるだろう。

キリスト教が弾圧された背景に、当時の日本人の価値観と相いれなかったというのもあるが、戦国時代の悪行も尾を引いている。有名な史実の一つに、ポルトガル人神父による日本人奴隷の売買である。その数は数万人にのぼる(一説には50万人とも)。超安価で取引され、散々たる扱いを受けた。そのほか神社仏閣を破壊しまくったりと、諸々の悪行を重ねてきた。また、当時のキリスト教徒は諸国の植民地化と密接にかかわっており、弾圧は日本が植民地化されないための国策でもあったのだ。そこら辺は劇中で触れられているのだろうか。おそらく、沈黙(サイレンス)だと思う。

歴史や事実は、どの立場で描くかで見え方が変わってくる。幕末を題材にした映画やドラマも、倒幕派の視点と佐幕派の視点では見え方がだいぶ異なってくる。私は高校生まで、「倒幕派は絶対正義」と思っていたが、今は違う。『沈黙-サイレンス-』は、クリスチャンから見た話だと思うといいだろう。

※宗教話なのでガチ批判コメントは禁ずる
※私の話を鵜呑みにせず、一度自分で調べてみるといい