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白人至上主義と日本人至上主義

社会

2017年2月21日放送のクローズアップ現代+「特集トランプのアメリカ 勢いづく白人至上主義 オルトライトの実像」を昨夜オンデマンドで見た。まずは、番組の概略と所感を。

オルト・ライトとは、「白人至上主義」を標榜する団体名。この団体を引きる代表リチャード・スペンサー氏は、アメリカは白人だけのもの、それ以外の人種はアメリカから追放するべきだと主張する。

オルト・ライトが注目を集めるようになったのは、トランプとヒトラーの選挙時である。選挙中、トランプ氏は「私が大統領になったら、イスラム教徒を入国禁止にする」などといった人種差別的な発言を繰り返しており、それをクリントン氏が「トランプ氏が掲げる反イスラム、反移民などは差別的思想だ。これは、オルト・ライトと呼ばれる、いま拡散している差別主義者の主張だ。」と指摘しことでオルト・ライトの名が知れるようになった。

オルト・ライトをはじめとした「白人至上主義」を唱える団体は、オバマ政権時にもあったが、それほど注目はされてこなかった。しかし、選挙中の論戦が端緒となり、またトランプ氏が選挙に勝ったことで、白人至上主義団体たちの追い風となったのだ。「白人至上主義」とは、言ってみれば人種差別である。オルト・ライトの代表リチャード・スペンサー氏も「“人種差別”を肯定します。」と発言している。

なぜ、白人至上主義が生まれたのか。背景には、経済的に困窮している白人たちの増加があると言う。また、マイノリティーを差別してきた歴史が、白人が悪いという構図を生み出し、それにより不当な扱いを受けていると感じている白人が増えて来たのも起因していると言う。

白人至上主義による暴行事件も起きており、過去のアメリカに逆戻りしようとしているのだ。

 

詳しく知りたい方は、NHKのサイトを参照してほしい。

 

 

日本人至上主義

私は番組を見ながら、「これ、日本のことみたいだな」と思った。日本でも「日本人至上主義(自称 愛国者)」が勢いづいており、日本礼賛、愛国心と唱える者たちが、日本人以外(主に韓国・中国)を差別している。避難する者たちは、彼ら(韓国人・中国人)は優遇され、また日本で犯罪を犯しているからだと言う。別言すれば、自分たちは不当に扱われ、被害を受けていると言っているわけだ。

この波は、教育現場にも広がりを見せている。今、耳目を集めている塚本幼稚園。ここの副園長が毛筆の手紙を手渡していたのだが、書かれていた文書がヘイトそのものだった。

「私は差別しません。(中略)韓国人・中国人が嫌いです」「韓国人とかは、整形したり、そんなものをのんだりしますが、日本人はさせません。根っこが腐ることを幼稚園では教えてません」「よこしまな考え方を持った在日韓国人や支那人」といった文書を保護者に手渡しているのだ。もはや、どこから突っ込んでいいのか分からない。

アメリカと日本に漂う混沌とした空気はいつ晴れるのだろうか。「衣食足りて礼節を知る」とあるが、不況がこうしたヘイトを生み出しているのだろうか。憂慮するばかりである。

 

 

補足

学校法人・森友学園理事長の籠池泰典氏がラジオの生インタビューに答えているので、時間があれば聞いてほしい。