5歳幼女が残したノートは、なぜ人の心を動かしたのか?

東京都目黒区で起きた5歳女児の虐待死は、日本中に大きな衝撃を与えた。私もニュースを見ていて胸が潰れる思いだった。とりわけ、女児が残したノートは平静を保ったまま読むことができない。親から虐待されないように努めようとする健気さや日常の苦しみが伝…

AIは暴走する、しない?

AIの未来予想は、大きく分けて2つある。一つは、「いつの日かAIは意志を持ち、人類にとって予想だにしない行動をするようになる。だからこれ以上の研究をしないほうがいい」という論。最近亡くなった物理学者スティーヴン・ホーキング博士もこの論者の一人だ…

子供の「勉強して何の役に立つの?」にまともに答えてはいけない

「勉強して何の役に立つの?」そう子供に問われたことはないだろうか? あなた自身も子供の頃、そう問うたことがあったのではないだろうか。この問いに対して、大人はまともに答えてはいけない。なぜなら、子供が本当に言いたいのは、「勉強が面白くない」だ…

絵本『おおきなおおきなおいも』の感想・表現技法

妻から絵本『おおきなおおきなおいも』を薦められました。なんでも、子どもの頃夢中になって読んだ絵本とのことです。私も読んでみたところ、ほかの絵本にはない表現技法が施されており、驚きました。どんな技法が使われているかを説明する前に、『おおきな…

昔と今の「子育て」から考える、苦労の基準

作家の百田尚樹さんが以下のツイートしていた。 少子化の話題に必ず出るのは「国は子育てしやすい環境を作れ」というものだ。もっともだとは思うが、ベビーブームがあったのは日本中が焼け野原で失業者が溢れかえっていた時代だ。また戦前も決して子育てしや…

炭水化物制限を否定する“ポジショントーク”にご注意

一つの事実により、得をする人もいれば損をする人もいる。損をする人は、どうにかその事実を否定しようと躍起になるものだ。「糖質制限」を例に挙げよう。糖質制限は今、体脂肪を落とす有効な手段として注目を浴びている。死亡の原因は糖質だったという事実…

無自覚な差別

仕事帰りの新幹線、いつものように時間を持て余す。座席に挟んである搭載誌に手を伸ばしてページをめくっていたら、一つの寄稿記事に目が留まった。筆者は、ホームレスの救済活動をしている男性だ。記事には、ホームレスを救済するための募金活動をしている…