思っていることを書いて、いい人に思われるのが一流

私は心言一致を心がけている。そのほうがストレスがないからだ。

「深井さんって男前ですね」と言われたら、「そうよ」と答える。自分もそう思っているから。
「深井さんって頭いいですね」と言われたら、「そうでしょ」と答える。自分もそう思っているから。

「そんなことないよ」などの言葉は使わない。この言葉を使うときは、本当にそう思っているときだけ。

自己評価している部分を人から褒められて、「そんなことないよ」と返すのは、謙遜でも謙虚でもない。ただの欺瞞。本当に「そんなことない」と思い、そう返せるのが謙遜であり謙虚な姿勢なのだ。

たとえば女性の場合、知人から「綺麗ですね」と褒められたら、「ありがとうございます」と返したほうがいい。前述したように、心言一致していない言葉は、それを発している自身がストレスを溜めてしまう。

上記は、褒められた場合の事例だが、ここで心言不一致を起こす人は、ほかでも起こしている。


人間関係に疲れるのは、心言不一致を積み重ねているからだ。
自分の心に合わせて言葉を発するのではなく、他人の心に合わせて言葉を発していれば、当然疲れる。

「でも、思ったことを言うと喧嘩になるでしょ」と思うかもしれない。
だが、それは伝え方の問題。婉曲で伝えてもいいし、比喩で伝えてもいい。喧嘩にならにように伝え方を工夫すればいい。

「思っていないことを書いているな」と感じる他者の文を読むと、不器用だな、疲れるんだろうな、と勝手に察してしまう。それよりは、読者が嫌な気持ちにならないように思っていることを書く努力をするほうがずっと健全である。

思っていないことを書いて、いい人を演じるのは二流。
思っていることを書いて、いい人に思われるのが一流。

私はそう思う。

 

 

超情報化社会におけるサバイバル術 「いいひと」戦略

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