生産性の観点から「寄付」を考えてみた

先日、ユニセフから電話があった。数年前にユニセフに寄付していただいた縁で、もう一度、途上国の子どもたちに寄付をしてほしいとお願いされた。その時は「ほかにも寄付しているので、また、気が向いた時にでもユニセフに寄付します」と言い、電話を切った。嘘ではない。少額ではあるが、多方に寄付しているし、寄付する基準は特になく、その時の気分だ。

丁度その頃、「生産性」が主題となっている著書『自分の時間を取り戻そう』(著 ちきりん)を読んでいた。生産性の観点から見た場合、日本国内に寄付するよりも発展途上国(貧困層)にしたほうが生産性が高いのではないかと思った。

 

 

自分の時間を取り戻そう―――ゆとりも成功も手に入れられるたった1つの考え方

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たとえば、貧困にあえぐ日本国内の子どもと、同じく貧困にあえぐ途上国の子供では、どちらに寄付したほうがお金の生産性は高いか。断然、後者だろう。

1万円寄付したとして、前者なら数日分の食費にしかならないが、後者なら、食料はもちろん病気予防のワクチンなども提供することができる。それも数人分。

ユニセフに寄付したほうが人命は多く救われる。生産性が圧倒的に高い。純粋に、お金の「生産性」だけで見れば、ユニセフに寄付するのが賢明だろう。


これはあくまでも「生産性」の観点で見た場合であり、生産性だけで寄付先を決める必要はない。一つの判断材料である。

 

 

追伸

税金払うよりも、寄付したほうがお金の生産性は圧倒的に高い(所得控除も受けられるし)。政治家の下手くそなお金の運用やバラマキ外交に使われるぐらいなら、生命を守るためにお金を使ったほうがずっと有意義だと私は考える。