森友学園の事案を見ていて思った「同属嫌悪」

「同属嫌悪」という四字熟語がある。意味は「自分と同じ趣味・性質を持つ人に対して嫌悪感」である。何かに嫌悪感を抱くということは、もしかしたら自分も同じ性質を持っているかもしれない、ということだ。

話は変わって、先ほどツイッターを見ていたら、恐るべき衝撃映像が回ってきた。

 

この動画を見て思ったのは、「これって、反日教育している韓国と同じじゃね」だ。ここの園は、韓国・中国を嫌悪しており、保護者たちに以下のような手紙を出している。

 

幼稚園の副園長は、韓国・中国がお嫌いのようだ。理由の一つは、反日教育をしているからだ(動画を見れば一目瞭然)。そんな副園長らが運営する幼稚園の運動会で、子どもたちに反韓国、反中国思想を植えつける宣誓をさせている。これでは、反日教育をしている国と全く同じレベルである。幼稚園の運営者らが韓国・中国を嫌う本質は、そう、同属嫌悪である。

本事案に関して、ネトウヨたちは苦し紛れの擁護か、沈黙を決め込んでいる。ネトウヨ(または、嫌韓国・嫌中国)であったとしても、幼稚園のやり方には批判したほうがいいだろう。でなければ、容認したことになる。「反論しないことは認めたことになる」とよく言うでしょ。

さらに問題は根深く、幼稚園と同系列の森友学園が新たに建てようとしている小学校の土地購入の件である。ゴミの撤去にお金がかかった分、土地代を引いてもらったとの話だが、ゴミを撤去していないといった証言が出てきた。


これらの教育方針や事実を知ってかしらずか、安倍昭恵総理夫人は安倍昭恵夫人が名誉校長に就任。総理も夫人も、教育方針に感銘を受けていたそうだ。

 

なんと、稲田防衛大臣は「自衛隊員の士気高揚に貢献した」として感謝状まで付与している。

 

しかし、問題が明るみになるやいなや、名誉校長を辞任。感謝状も取り下げを検討していると言い始めた。しかも、交渉記録までも廃棄してしまった。

 

もはや、森友学園は総理にとって迷惑な存在になりつつあるのか、トカゲの尻尾切りが始まったのである。

 

森友学園の教育方針を知ってて、土地を安くしたのではないのか。名誉校長に就任したのではないのか。感謝状を付与したのではないのか。なのに、知らぬ存ぜぬで決め込み、終いには、被害者を装うのか。調子のいいこと言うものだ。

 

まったくもって、おぞましい。

 

 美しい国へはまだ遠い。

 

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