森友学園は、壮大な愛憎ドラマだ

校庭のゴミ掘り出し作業を進めていたら、出るわ出るわの嫌疑や疑義や問題の数々。もう、どこから突っ込んでいいのか、いつ突っ込んでいいのか分からない。

国民の多くは、本事案を「政治の問題」だと思っているかもしれないが、それは違う。これは、昼メロだ。ドロドロの愛憎劇なのだ。

先日、総理は、安倍総理の夫人が名誉会長になった経緯について、「妻は断ったが、突然その場で籠池さんから父兄の前でそのように紹介されてしまったため、仕方なく引き受けた」といった旨の釈明をした。
 
それに対して籠池泰典理事長は、NHKのインタビューで「承認をされてから(壇上で)紹介させてもらったということで、私どもは理解しています」と反論。

愛国者であり安倍政権を応援している者であれば、たとえこの安倍総理の釈明が虚偽だったとしても、総理の発言を甘んじて受け入れるというものではないだろうか。ここ、空気を読むところじゃないのか。

さらに、自民党の鴻池祥肇(よしただ)参院議員は、籠池泰典理事長からお金が入ったと思われる封筒を渡され、突き返したと発言。それに対して籠池泰典理事長は、「お金は渡していない。商品券です」と反論。さらに、鴻池氏側から献金や寄付の強要があったことや、鴻池氏側が明らかにした資料は事後的な捏造(ねつぞう)だと反論している。

どうやら籠池泰典理事長は、総理や自民党のために罪を一身に背負う気はないようだ。彼の気持ちはきっと、「私はあなたたちのことをこんなに愛しているのに、あなたたちは私のことを見てくれない。もう私の存在は邪魔なのね。そんなの許さない」という心境なのかもしれない。

近々のニュースによれば、学園側は「安倍総理がんばれ」を園児に言わせたことは「不適切だった」と認めてたそうだ。私はこれを、別れのメッセージと見ている。

国を愛するもの同士の愛憎劇は、いったいどんな結末を迎えるのか。私はもう、それだけにしか興味がない。

 

 

 

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