誰かに講釈を垂れる職業の人間は、基本、“厚顔無恥”なのだ

 

恋愛・結婚をテーマにコラムを書いているトイアンナ氏が離婚を発表した。一部のネット界隈ではちょっとした騒動だ。この発表を受けて、「今までの記事に説得力が無くなった」と言う人もいる。そう思うのは自然なことだろう。健康法を説く人が病気だったら、説得力がないのと同じである。

だが、これはあくまでも読者から見た筆者への所感であり、筆者が自身をどう見るかは筆者次第である。今後も自信を持って恋愛・結婚感を説いてもらいたい。いや、それができてこそ本物だと思う。読者の中には、「離婚しておいて、何で結婚を語れる(教えられる)んだよ」と批判する人もいるだろう。厚顔無恥と思われるかもしれない。

私が思うに、誰かに講釈を垂れる職業の人間は、基本、“厚顔無恥”なのだ(私も含めて)。というか、そうでなければできないのである。大事なのは、ブレない芯を持っているかどうか。このブレない芯の有無は、自分が扱っているテーマの本質を捉えていて、かつ、絶対的な自信があるかどうかにかかっている。こういう職業は、自分が失敗した時に初めて「芯」が問われるんだと思う。私も自身が扱っているテーマで失敗したとしても、「でも、俺の理論は正しいよ」と言うだろう。

枝葉の方法論とかは変わってもいい。だが、芯がブレたらもう駄目だ。講釈を垂れることができなくなるか、お金のためにただの厚顔無恥になるかしかない。厚顔無恥で芯を持っている人間だけが、高説を垂れてもいいと思っている。

 

 

er-トイアンナの素顔 大人気ブロガーが教える“愛とキャリア”のお話 (eロマンス新書)

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