AIは暴走する、しない?

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AIの未来予想は、大きく分けて2つある。

一つは、「いつの日かAIは意志を持ち、人類にとって予想だにしない行動をするようになる。だからこれ以上の研究をしないほうがいい」という論。最近亡くなった物理学者スティーヴン・ホーキング博士もこの論者の一人だ。

もう一つは、「AIが意志を持ち暴走するようなことはない。そういう構造(メカニズム)ではない。むしろ、AIの発展は人類にとっても利益になる」という論。

専門家の間でも意見が分かれるのは、きっとAIが今、過渡期にあるからなのだろう。当然、専門家ではない私にはどちらが正しい論かは分からない。

ただ、二つに分かれる意見を見て思ったことがある。それは、「原発と類似している」ということだ。

原発も、以前から「絶対に安全」と「いつか事故を起こす」の論があった。こちらは結果的に事故を起こし、安全神話が崩れたわけだが、だからといってAIも同じ道を辿るとは言えない。ただ、安全と危険で意見が分かれている点、もし事故(暴走)したときの被害が甚大であるという点が類似している。

それに、たとえAIが危険性を孕んでいたとしても、人類は安全論を信じて研究の手を止めることはないだろう。経済的な利益、止められない好奇心が働いているからだ。人間とはそういう生き物だと私は思っている。

仮に真実が「AIは危険」だったとしても、人類はその被害を体験しない限り、止めることはしないのだ。いや、利便性を一度経験してしまったら、たとえ被害が出たとしても使い続けるのかもしれない。原発と同じように。

さてさて、AIはどんな未来を描くのだろうか。人類に待っているのは明るい未来か、それとも……

 

 

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