上映時間が120分を超える映画は観ない

私が映画を選ぶ際、一番気にするのは「上映(再生)時間」である。120分を超える映画は、できるだけ避けるようにしてる。できれば、90分~100分が理想だ。

とはいえ、120分を超える映画を全く観ないわけではない。ただ、120分を超えた分だけ期待値を割り増しして観てしまう。「長い時間拘束するんだから、それ相応の面白いもの見せてくれるんだろうな」といった感じで。

期待値を割増して観た場合、「面白かった」という結果になることはあまりない。ということで、120分以内の映画を主に観るようになるわけだ。

なぜ、120分以内の映画にこだわるのか。
長時間じっと観ていられないというのが最大の理由だが、昔はそこまで時間を気にしてはいなかった。きっと集中力が下がってきた所為だろう。

“長時間じっとしていられなくなった”のは、私だけではないはずです。
ゲームをはじめ、ネットやスマホが普及して以降、現代人の集中力が著しく低下しているという調査結果もある。中毒性の高いゲーム、刺激的な情報をいくらでも選べるネット、頻繁にメッセージが届くスマホ。

次から次へと刺激的な情報に触れることに慣れてしまった私たちは、意識が散漫になる生活を送っている。そうなると、一つのことにじっと集中することが難しくなってくる。よって、「120分」の映画を観るストレスは、ネットやスマホが無かった時代に比べて大きくなっていると考えられる。

50年ぐらい前は、映画館に入れば2本続けて観れたそうだ。今の時代、仮に同じ料金で2本見れたとしても私は遠慮する。1本観るだけでも大分疲れる。いつからだろうか。映画は「よし、映画を観るぞ」と気合を入れないと腰が上がらないものになってしまったのは。

Amazonプライムなどの動画コンテンツサイトは、そろそろ再生時間で作品をフィルタリングする機能を実装したほうがいいかもしれない。私はそんな機能が欲しい。そして、これらか作られる映画も、今までよりも短くしたほうがウケるようになるかもしれない。
 

 

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