正論と狭量

嫌煙家が「受動喫煙させるのは、人を殴っているのと同じ」と言っていた。正論だと思った。しかし私は、喫煙している人にそんなこと言わないし、思わない。

待ち合わせで時間に遅れてくる人がままいる。私はその人に向かって「あなたは私の命を30分奪った」とは言わないし、思わない。

WHOは、お酒は身体に悪いと発表した。お酒を勧める行為は、相手を殴ろうとしている行為と同じということになる。でも私はそんなこと言わないし、思わない。

喫煙する人や遅刻する人、お酒が嫌いなら、付き合わなければいい。近づかなければいい。ただ、人付き合いにおいて、人間社会において、一切の害やストレスを受けずにいることはほぼ不可能だと考える。突き詰めれば、仙人になるほかないだろう。