AIがもたらす恩恵とリスク

AIの技術が進めば進むほど、今よりも生活は便利になるし、仕事も便利になる。便利さを与えてくれる一方、リスクも懸念されている。それは、人間を超える知能を得たAIが暴走した時、人間が制御できなくなってしまうといったもの。

AIはいずれ人間の知性を超え、人類にとって手に余る代物になる日が必ず来る。これを見越してか、科学者の中には、これ以上の開発は慎むべきだと警鐘を鳴らす者もいる。

圧倒的な利便性と多大なリスクを抱える、人智を超えた(る)代物。これと同じ構造を持つものがある、それは原子力である。

私は、AIと原子力は同じ構造をしていると思う。原子力は、電力源として人類の生活を豊かにしてくれた一方、軍事利用されたり、事故を起こしたりして、人類に多大な損害を与えてきた。有効活用できているうちはいいのだが、一度暴走してしまうと計り知れない事態になる。

今後人類は、AI開発に対してどのような態度を取るのかは、原子力に対して人類がどのような態度をとってきたかを見れば予想できると私は考える。

まずは、「100%安全」と謳い実用化されていくだろう。そしてどこかで軍事利用されたり事故を起こしたりして、その時初めて人類は痛みを覚え、AIには負の側面があることを知る。だがそれでも手放すことはやめない。もうなくてはならない存在になってしまっているからだ。今もなお世界中で核兵器が保有され、原子力発電所が稼働しているように。

そんな感じで、AIの未来予想となる材料は、割と身近にあるんだなと思った次第。

ちなみに、原子力をエネルギー源に動くAIロボットがすでにいることをご存知だろうか?

「鉄腕アトム」である。

手塚治虫はやはりすごい。この二つを同じものだと認識していたのだろうか? 鉄腕アトムは最後どうなったのか。そこにもメッセージが込められているのかも。