無知からくる正義は怖いね

俳優の成宮寛貴が引退宣言をした。きっかけを作ったのはフライデーだ。事情は周知だと思われるため割愛するが、今回ばかりはフライデーは一線を越えたと思う。倫理的に間違っている。義憤を感じている人も多く、スポンサーへ電凸するよう呼び掛けている人も中にはいる。だが、これはこれで間違っている。


スポンサーは、商業活動の一環として広告を出しているだけで、別に雑誌社を応援している訳でも、活動を支持している訳でもない。それにスポンサーは、事前に何が掲載されるなんて知らないし、知らされない。

 

そりゃ、効果はあるだろうよ。自分たちのために無関係な人たちが嫌がらせを受けるんだから。

 

そもそも企業が何でスポンサー(広告掲載)をするのかというと、一定の発行部数があるからだ(だから、広告価値がある)。真の意味でフライデーを支えているのは読者だ。フライデーを正攻法で失墜させたければ、買わないよう、読まないよう呼びかけるべきである。広告価値がなくなれば、お金を払って広告掲載する企業もいなくなる。

 

というわけで、スポンサーに電話を入れるのは何重もの意味で間違っている。無知からくる正義は怖いね。