「どうして解散するんですか?」騒動の所感

解散総選挙への是非と問うたWEBサイトが批判の的になっている。小学4年生と偽りSNS上で拡散を狙ったためだ。運営者の青木大和氏と製作に携わったTehu(張 惺)氏の両名が謝罪する形で幕を下ろした。だが、批判の嵐は未だ続いている。

さて、事案を見た私の所感は、「あまりにも頭が悪過ぎる」の一言に尽きる。あんな嘘を付いて注目を集めれば、こんな事態になるのは火を見るより明らかだ。

小学4年生と名乗りWEBサイトをSNS上で拡散 ⇒ 多くの人の目に付く ⇒ サイトの完成度に多くの人が驚く ⇒ 当然、サイトの裏側(CSS・フォント・サーバー情報・ドメイン情報など)を調べる人が出てくる ⇒ バレる

なぜ、小学4年生でも気づくような、こんな簡単な理路が判らなかったのだろう。
完成度高過ぎなサイトを作ったことも、ドメイン名儀をNPOにしたのも、有料フォントを使ったことも、全くもってガードが甘すぎる。私は、嘘をついたことよりも、こんなにもガードが甘い嘘がバレないと思ったその思考回路の低さに驚いた。人が多く訪れる日曜のジャ○コの駐車場で車上荒らしをしているぐらいバカな行為だ。バレない訳ないだろ。

バレなきゃ人を欺いて良いという訳ではない。当然、それは駄目だ。しかし、彼らは「バレなきゃしていい」という倫理観があったのだろう。それなのに、なんなのだ、このバレバレな行為は。せめて、その間違った倫理観を全うしようとする矜持を感じさせる完成度の高い嘘をつけよと言いたい。

なぜ、こんなことになったのか。
仮にも、青木大和氏とTehu氏は、同じ慶應義塾大学の大学生。軽く調べてみたが両名ともとても優秀な学生だ。ではなぜ、優秀な学生たちがこんなにも低レベルな失敗をしてしまったのか。

おそらく、自惚れから来ているのだと思う。
自分たちは、政治や世論に対して一石投じるだけの能力があるのだと、そう自惚れたのだろう。

自身に酔いしれた結果、倫理観が低下して、脇も甘くなったと推測する。そうでなければ、こんなにも頭の悪い行為をするはずもない。
若気の至りは、えてして自惚れから来るものだ。まだ20歳なのだから、これを糧にして再出発してもらいたい。

世間も、彼らの失態をいつまでも咎めず、若者の成長を温かく見守ってあげてほしいと思う。

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